自分に PMF させていく
制作開始時点では、私はもう少し Twitter 寄りのサイトを作るイメージをしていた。「記事タイトルなし」「Twitter よりは長いが、記事ページを持つほどでもない文字数」で投稿するイメージ。そのため、当初は
- TOPページからそのまま全記事の全文を読める
- 記事タイトルなし
- 記事単体ページを持たない
という仕様で指示を出した。しかし、実際使ってみると
- ただのtextareaしかないテキストエディタが思った以上に自分の欲しいものに近かったからか、思ったより長文を書きたくなる
- その長文がそのままTOPページに並ぶと、だいぶいかつい。自分でも見づらい
- タイトル入力欄は設けたくないし、ましてや必須になんて絶対したくないが、それでもタイトルをつけたいときはある
といった細かい気づきが出てくる。データ構造を大きく変える必要があるような内容はともかく、UIの調整くらいであればAI開発での試行錯誤は本当に楽だ。
いくつかの機能調整を行った結果、当初よりはブログ寄りの体裁になった。
- TOPページは記事が折り畳まれる
- 記事にタイトルをつけられる(冒頭に
# タイトルのように書くとそれがタイトル扱いされる。h1タグがなければ無題扱い) - 記事単体ページを持つ(これは正直なくてもいいのだが、一応記事ごとに一意のURLがあるほうがいいかなくらいの気持ち)
ただし「気が向いたタイミングで細かい投稿をつぶやき感覚で何度でも書き捨てたい≒1つの記事を書いている、という意識を極力持たなくていい」という根本のコンセプトはできるだけ変えたくない。そこで、
- 「続きを読む」は記事単体ページへ遷移するのではなく、TOP上で折り畳みが解除されるだけの仕様
- TOPページはページネーションせず無限スクロールのまま
- 月毎の記事一覧表示や、タグでの分類といった「記事をアーカイブ化する機能」を意図的に持たせない
という方針を保つことで「記事」単体としての存在感を極力薄くし、「これはあくまで私が書き殴ったゴミの堆積ですよ」というあり方を目指している(既存だと Scrapbox が一番近いと思うが、あのサービスはあくまでエディタが主役なのでもう少し個人サイトらしい view があるといいなという気持ちがあった)。
整理なんてしないし、私以外の誰かにとって見やすくする努力もしない。それを可能にする機能が存在した時点で「できるのにやっていない」ことへ罪悪感が募ってきて、疲れ果て、人は死ぬ。機能を追加しないこともデザインだなと思う。
ところで、その過程で下書きの保存機能を追加してみたのだが、これはめちゃくちゃ便利だ。
機能を取捨選択するのは楽しい。